2018/10/21 23:20
環境にも優しい天然由来のタンニンなめしの革は、使うほどにあなたの手や体から出る油分などを吸収して、少しずつ時間をかけて艶が出てきます。
またバッグの持ち手など、よく触る部分の革がなじんで柔らかくなったります。
この革特有の変化の事を言います。
革の仕上げにもよりますが、下の画像の様に特に色の薄い革は経年変化によって色が濃くなり、艶の変化も表れやすいです。
画像左側のキーケースは元々の状態です。
右側のキーケースは半年以上使用したものです。
良く手に触れる部分の色が濃くなっているのが見られます。上部は手にふれる事がほとんどなかった為、革の経年変化が起こっていないのがわかります。
あなたが触っている箇所を記憶するかのように、世界でただ一つのあなたのパーソナルアイテムになっていく、この経年変化がタンニンなめし革の醍醐味です。
購入してから革を育てていく楽しみがあります。
*画像の商品の革は特に必要最小限の仕上げにとどめておりますので、変化が特に表れやすいです。
化学薬品のクロムで短時間で効率よくなめすクロムなめしの革が、現在は多くの革製品で使われておりますが、クロムなめしの革はタンニンなめしの様な経年変化はなく、買った時の状態が続き、お手入れも比較的楽です。
革には、それぞれ良さに違いがありますので、どういった革があなたの好みなのか、購入時の一つのポイントとして今回の記事が参考になりましたら幸いです。